Local Creators Talk ~3Dプリンターで何をつくる?~

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あけましておめでとうございます。
FabLabFujisawaマスターの井上です。
2015年5月にスタートしたFabLabFujisawaも、無事に年越しを迎えました。
2016年もよろしくお願い致します。

さて、今年最初の投稿は12/30(水)に開催された「Local Creators Talk ~3Dプリンターで何をつくる?~」のレポートをお届けします。11月に初回を実施して早2回目。テーマを「3Dプリンター」に絞り、FabLabFujisawaのユーザーさんで3DプリンターのヘビーユーザーであるKISEさんをゲストにお迎えしました。

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FabLabFujisawaの立ち上げ以前よりFabLabの運営に携わること早3年。その間に3Dプリンターを取り巻く状況は刻々と変化していきました。新しい機種や素材が生まれては消え、イノベーティブな事例もあれば、嫌なニュースに取り沙汰されることもありました。そうした状況の中、3Dプリンターという単語は十分に浸透したものの、実際にどう活用できるのか、何ができる/できないのか、どこから手をつけたらいいのかなど、機械の知名度に対してそうした実際的な部分の理解が遅れているという印象もぬぐえません。

そこで、3Dプリンターに関してこれまでに寄せられた質問を思い起こしつつ、それらにお答えしていくかたちで進めました。また、使い手の意見としてKISEさんのお考えも都度伺いました。

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これまでに井上が受けてきた3Dプリンターにまつわる疑問・質問は概ね以下のようなものでした。

「3Dプリンターで何がつくれるの?」
「オススメの3Dプリンターは?」
「3Dデータなんて作れない(けど、やってみたい)」
「3Dデータを作れるようになりたい」
「3Dプリンターのメリットは?」

これから始めたい・気になっている、という人の中には、こういった疑問を抱えたまま足踏みしている人も少なくないように感じます。FabLabの運営者として、あるいは1人の3Dプリンターユーザーとして、こうした疑問を可能な限り噛み砕いて答えていくかたちで進めました。

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会場前方には、これまでにKISEさんが制作された数々の作例が並びました。バリエーションに富んだこれらの作例は、時に言葉以上にこうした疑問に答えてくれていたように感じます。KISEさんは3Dプリンターに対して、「思いついたイメージに、すぐにカタチを与えられること」「データと機械があればどこでも、誰でも同じものが作れること」に魅力を感じているそうです。会場に並んだ作例のバリエーションを見ても、ある種の「一貫性の無さ」がツールとしての3Dプリンターの本領を正しく捉えているように感じます。

「社内訓練用のAED端末」「FabSpace店長の胸像(贈り物)」「竹とんぼ(ギネス記録を目標に研究中)」「ハンディサイズの掃除機」「極小の鉄道模型」などなど。良い意味でその場その場の「思いつき」がカタチになったような風景でした。今までは頭の中にあったイメージから、せいぜいスケッチレベルに止まっていた細かなアイデアの一つ一つがカタチを持つようになりました。プロのデザイナーでもアーティストでもない「市井のものづくり」によれば、こうした点に3Dプリンターの真価が現れているように思います。

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トークの後は、参加された方々もKISEさんの作品を実際に手に取りながらそれぞれ意見交換をされていました。
2016年こそは3Dプリンターを始めたい、そんな方に届いて欲しいトークになりました。

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